KUSANAGI(+WEXAL)サイトのCrUX TTFBランダム調査結果

高速化を過去にご依頼いただいたお客様でレンタルサーバーをご利用の方からCrUXの反応が鈍いという連絡を受けました。

サーバー会社が宣伝する性能ではなく、SEOに影響するリアルユーザーに対してのパフォーマンスが気になったので昨晩早速レンタルサーバーとKUSANAGI公式サイト上にある事例や実際高速化をご依頼いただいたKUSANAGIユーザーのサイトデータを追加で調べてみました。

ランダムに選んだ対象ドメインのCrUXダッシュボードをドメイン毎に作成し、ユーザーデータをモバイルに絞ってそれぞれのサイトのTTFBを比較しています。

目次

TTFBとCore Web Vitalsへの影響

TTFBにかかる時間が短ければサイトはより高速に表示され、TTFBが遅ければその分表示までにかかる時間も遅くなります。Core Web Vitalsにも影響しますがTTFBだけがCWVやサイトパフォーマンスを決める要素ではなく、サイト構成や読み込まれるファイル、レイアウト、コンテンツ配置等様々な影響があります。

良くSEO対策として200項目と言われてますが、まあTTFBも高速化で対処が必要な項目の1つです。ないがしろにするのではなく、他の対策も含めて改善はするべき項目です。

シミューレーションツールでの測定だとKUSANAGI等はほとんどの場合高速な反応となり気が付かない事もありますが、CrUXみたいにリアルユーザーに対して遅いのであればしっかりサイト・サーバーをパフォーマンス・チューニングする必要があります。

TTFBが良好ではないからCore Web Vitals要件を絶対にクリアできない訳ではありません。ただより高速なサーバーを求めたりチューニングする場合にTTFBにかかる時間を短くするとういのは最低限の対策とされています。

当サービスでオプション提供しているVPS構築保守のCrUX TTFB

今までレンタルサーバーでも大丈夫とお伝えしてきたのでご利用者様が少ないのですが、今回CrUXデータのTTFBを比較した結果現状ですと多少固定費を増やしてVPS使ってもコストパフォーマンスは良いと言えます。

月間100万PVだとしてプライム・ストラテジー社だと月額20万円~となってますが同じ条件で当方だと複数サイトでもLinodeやConoHa VPS等の安いVPSを使えば月額10万円に収まるケースもあります

高速化サービスで運用しているVPSのCrUX TTFB

KUSANAGI公式サイトのCrUX TTFB

KUSANAGI公式サイトのCrUXダッシュボード

2月にやや下がってますが平均的には80%前後のためこれくらいだと良好です。KUSANAGIの推奨スペックが4GBのVPS又はクラウドなので恐らく公式サイトも推奨スペックで動いているのでは?と思います。もし詳細分かれば追記します。

KUSANAGIマネージドサービス事例掲載中サイトのCrUX TTFB

CrUXダッシュボードは第三者でも見れますがこの記事では伏せています。当サービスのお客様データを公開できるか?と聞かれた時に流石に対象サイトを特定できる情報までは掲載しませんので他社でも同じ対応を取っています。お客様のご希望がある場合は例外とします。

掲載しているTTFBはKUSANAGI公式サイトにある事例から同社マネージドサービス利用サイトをランダムで3サイト選び、そのドメインのCrUXデータを参照しました。

KUSANAGIマネージドサービス利用サイトAのCrUX TTFB

アクセス数が多いからってのもありますが2020年9月からパフォーマンスが低下し始めてKUSANAGI公式サイトのTTFBを80%とした場合その半分以下が続いています。

KUSANAGIマネージドサービス利用サイトBのCrUX TTFB

あまりに衝撃で当方が構築し保守しているKUSANAGIを一切使用しないVPSと比較したツイートで紹介したサイトです。2020年11月から減り始めているのが気になります。

KUSANAGIマネージドサービス利用サイトCのCrUX TTFB

このサイトのTTFBはKUSANAGI公式サイトのパフォーマンス通りで良いです。KUSANAGIのキャッチコピーを踏まえると全てのサイトでこのTTFBと同等、または近い結果を出すことが理想です。

KUSANAGIを自社等で運用しているサイトのCrUX TTFB

下記は今までに高速化をご依頼いただいサイトでご依頼当時と現在もKUSANAGIを自ら運用されているお客様サイトのTTFBです。

KUSANAGIセルフ運用サイトAのTTFB

2021年3月まではKUSANAGIに加えてWEXALを利用していたサイトです。当サービスではWEXALは使用しないため現在はWEXALは稼働していません。その作業の結果反映は4月のデータとなります。

KUSANAGIセルフ運用サイトBのTTFB

こちらは過去に簡易的な高速化をご依頼いただいたKUSANAGI利用サイトの1つです。

2020年9月から10月に一気にTTFBが改善してますがちょうどその部分が高速化を実施した時期です。なお簡易的な高速化はCore Web Vitals効果はあるものの、完全対応ではないので現在追加料金(差額)をお支払いいただき対応中です。

KUSANAGIの問題?開発元のプライム・ストラテジーには連絡済

KUSANAGIと言っても必ず全てのサイトが最適な状態で運用されているとは限りません。

  • KUSANAGI推奨スペック未満のVPSで運用している
  • 複数サイトを1つのサーバーで運用している

特に上記は今まで高速化ご依頼を受けた中でも該当するケースがありました。こういった推奨ではない状態で利用すると結果としてレンタルサーバーを使用する場合とそう大差ない事がありますので注意が必要です。

なお今回の調査について開発元のプライム・ストラテジー社には情報を共有しています。そのため同社と現在契約を結んでおり該当するサイトについてはひょっとしたら今後何かしらの連絡があるかもしれません。

なお他に考えられる原因としては下記を思い浮かびます。

  1. 何らかの理由でキャッシュ機能を使用していない(KUSANAGIの売りでもある部分)
  2. サイト閲覧者のネットワーク環境が悪い
  3. 使用しているサーバーのネットワーク環境が悪い

レンタルサーバー編も調査データ集まり次第公開

日本国内で主に利用されているレンタルサーバーのデータも調査して別記事として公開予定です。

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この記事を書いた人

WordPress利用歴15年、常にユーザーとしてWordPressを利用し続けて国内外のテーマ・プラグインに対する幅広い知識を持つ。WordPress高速化が定評あり2021年からSWELLテーマ開発に高速化ノウハウ提供の形で参加。

WordPress保守管理や豊富なレンタルサーバー知識、VPS構築も世界的な手法で行いWordPress運用をトータルにサポートしている。

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