PageSpeed Insightsでスコア算出のベースとなるLighthouseが次期バージョンであるLighthouse 8でCLS重視の改善を実施する予定です。具体的な変更点とその影響について説明します。
Lighthouse 8で実施される予定の概要

次期バージョンではTTIが無くなります。CLSは20%とスコアに大きく関わるようになります。
Lighthouse現行バージョンのラボデータと割合

- FCP: 15%
- SI: 15%
- LCP: 25%
- TTI: 15%
- TBT: 25%
- CLS: 5%
これが現在のラボデータでこの割合に基づいて皆さんが言うスコア・モバイルスコアが決まります。
Lighthouse 8(次期バージョン)のラボデータと割合

Lighthouse開発チームのサンプルですと上記画像の通り4ポイントスコアが低下しています。全てのサイトが低下するという事はなく、CLSが0に近ければちかいほどスコアは上がります。
Lighthouseのバージョン変更でSEOへの影響はあるのか?
当サイトでも度々お伝えしていますがGoogleはスコアをSEO判断基準として見ておりません。なのでこのスコアの変更は2021年のGoogle動向で言えばSEO上は気にしなくても大丈夫です。
ただし実際高速化のお客様にもいらっしゃいますが、制作会社等でお客様から「例えSEOに意味がなくてもスコア改善したい」というご要望を受けられた制作会社様からのご依頼もあり、もし改善したいのであれば追加で高速化や最適化の依頼をしても良いでしょう。
過去にスキルシェアのWordPress高速化サービスをご依頼いただいたお客様も、本変更で納品時のスコアが変わる事があります。スコアは常に同じ数値にはなりませんし、時にこういった仕様変更で変動するものですのであくまでサイト改善度の目安です。
今後ひょっとしたらGoogleがラボデータをSEO評価に使う・・・なんて発表するかもしれませんが、それは将来の事ですので2021年の今対策をするとしたら最終的なスコアではなくCore Web Vitalsに関わる部分の改善を優先すべきです。
Lighthouse 8の情報は誤って先に公開してしまった模様
元々後に表に出すはずでしたがGitHub上で誤って公開してしまったそうです。いずれは公にされる情報なので問題はありませんが。
https://github.com/GoogleChrome/lighthouse/pull/12567
Lighthouse 8導入時期についてはまた分かり次第追記する他、最新情報は掴み次第Twitterで発信しています。