今までブラウザ版Lighthouseは対応してましたが今回PageSpeed InsightsでもHTTP/2による測定に対応しました。この結果サイト次第ですがHTTP/2対応している場合には従来よりもより若干スコア改善が見込めます。
PageSpeed Insightsのリリース情報
2021年3月3日現在、PageSpeed Insightsはサーバーがサポートしている場合、http/2を使用してネットワークリクエストを行います。以前は、接続インフラの制約により、すべてのリクエストがhttp/1.1で行われていました。
今回の改善によりPSIのLighthouseの結果と、Lighthouse CLIやDevTools(これまでは常にh2でリクエストを行っていました)の結果の類似性が高まることが期待できます。しかし、異なる環境(ハードウェアと接続性)が測定に影響を与えるため、環境をまたいだ一貫性を保つことは不可能に近いということを念頭に置いておくことが重要です。
この変更により、ネットワーク接続がより早く確立されるようになりました。リクエストが h2 で提供されていることを考えると、メトリクスとパフォーマンススコアが改善されることが期待できます。一般的に、すべての PageSpeed Insights の実行において、パフォーマンススコアは数ポイント上昇しました。
あなたのページがh2をサポートしていない場合はh2対応した場合のパフォーマンス改善目安を表示します。
As of March 3, 2021, PageSpeed Insights uses http/2 to make network requests, if the server supports it. Previously, all requests were made with http/1.1 due to constraints in connectivity infrastructure. With this improvement, you can expect more similarity between Lighthouse results from PSI and from Lighthouse CLI and DevTools (which have always made requests with h2). However, it’s important to keep in mind that different environments (hardware & connectivity) will influence measurement, so cross-environment consistency is near impossible.
With this change, network connections are often established quicker. Given your requests are served in h2, you can likely expect metrics and the performance score to improve. In general, performance scores across all PageSpeed Insights runs went up by a few points.
If your page does not support h2, the report will now show an audit that estimates the performance improvement if the page were to support h2.
https://developers.google.com/speed/docs/insights/release_notes
WordPress高速化サービスご利用者様への影響はなし
従来から作業時にはブラウザ版Lighthouseを用いてより現実に近い環境で測定しているので今までご連絡しているデータからそう大きな変化はないと思われます。最も大きな変化は上記の通りPageSpeed Insightsで測定した場合です。
スコアよりも実際のユーザーにどう影響するかが重要
何度も何度も繰り返しますがスコアで一喜一憂するのは時間の無駄です。実際の訪問者にとって最適なパフォーマンスとなるように調整する事が結果として高速化によるSEO恩恵を受ける事ができます。下記記事も併せてご覧ください。
PageSpeed Insightsスコアでは本当の高速化は判断できない!なぜ!?
PageSpeed Insights測定環境の違いについて
Googleはあまりはっきり公開していませんが従来ですと日本に最も近いアジアの測定元は台湾です。そのためブラウザで測定した場合とPageSpeed Insightsで測定した結果には違いが現れる事があります。なお毎回結果が同じになるという事はGoogleリリース本文にも記載の通りありません。
下記記事でこの違いについて簡易的な検証を行っています。
PageSpeed InsightsとLighthouse Chromeブラウザ版とLighthouseウェブ版(web.dev)の違いと高速化ゴールの目安